仕事関係では、取引先や得意先から個人へお歳暮を贈ることもあります。自宅にお歳暮が届いたら、早速お礼状を出しましょう。
本来、お礼状は便せんに書き、手紙として送るのが正式ですが、最近でははがきで送る人も多くなってきています。
目上の人に対しては、なるべく縦書きで、失礼のない文章で送りましょう。文章を作るときのポイントと、例文を参考にして、自分なりのお礼状を書いて、感謝の気持ちを伝えてみましょう。
この記事の目次
お歳暮をいただいた後のお礼状 出す時期はいつ?
お歳暮が届いたら、すぐに出すのが基本の礼儀です。お歳暮が届く時期にもよりますが、お礼を伝えるためには、すぐに返事を出した方がよいでしょう。
親戚など身内であれば、電話やメールで済ませることもありますが、知人、友人、仕事関係者などには、お礼状を3日以内に送るとよいでしょう。
お歳暮が、12月25日以降に届いた場合、お礼状を書こうと思うと、年賀状と重複してしまう場合があります。
年賀状を出してしまった場合は、別できちんとお礼状を出し、年賀状を出していない場合は、年賀状のあいさつの中に「昨年暮れには、ご丁寧なお歳暮をいただきありがとうございました。大変おいしく頂きました。」と一言添えて、お礼状としましょう。
個人から出すお歳暮のお礼状
個人から個人へ送る場合も、個人から取引先や得意先へ送る場合も、丁寧な文面で送るようにしましょう。
基本的なお礼状の文章の組み立てとしては次の7つの順番で書くことを心がけましょう。
- 時候の挨拶
- 相手の健康への気遣い
- お世話になっていることへのお礼
- お歳暮をいただいたお礼
- 相手や相手の家族への心遣い
- 結びの言葉
- 日付と名前
お歳暮を頂いた時のお礼状の書き方【例文】
個人へ送る場合の例文
- 拝啓 心せわしい年の暮れ、
- お元気にお過ごしでしょうか。
- 日頃は大変お世話になりいつも感謝しております。
- この度は、結構なものを頂戴しまして誠にありがとうございます。早速先日おいしく頂き、家族で笑顔絶えない時間を送ることができました。
- まだまだ寒い日が続きますので、ご家族様も体調を崩されないよう、お気をつけ下さいませ。
- これからもお元気でご活躍くされます事をお祈りいたします。 敬具
- 平成○○年○○月○○日 名前
取引先や得意先に贈る場合の例文
- 拝啓 寒気の候、
- 貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
- 平素は格別のお引き立てをいただき、誠にありがとうございます。
- さてこの度は、結構なお品を頂戴し、大変恐縮致しております。日頃、私どもの方こそお世話になっておりますのに、過分なお気遣いを頂き、厚く御礼申し上げます。
- 貴社のご発展と皆様のご健勝をお祈り申し上げますとともに、今後ともご愛顧を賜りますよう、お願い申しあげます。
- 略儀ではございますが、取り急ぎ書中にてお礼申し上げます。 敬具
- 平成○○年○○月○○日 会社名 名前
個人宛に来た場合は必ず自分個人の名前を添えるようにしましょう。贈ってもらった物に対してではなく、贈ってもらったことやその気遣いに感謝するような文面がよいですね。
まとめ
お礼状はパソコンなどで印刷されたものより、手書きの方が相手への印象がよいでしょう。印刷文章だとどうしても、だくさんの人に同じ文章を送っているというイメージになりがちです。
心をこめた文章を考えても、DMぐらいにしか思われないと気持も通じません。手紙を書きなれない人でも、こだわりを持って書くことで、相手へ気持ちが伝わるようになるでしょう。
お礼状は、相手にとってもうれしいものです。自分の送ったものがきちんと届いたという安心感と共に、感謝されていると思うと、また来年もお歳暮を贈ろうと考えてくれるでしょう。
関係性を長く円滑に築いていくためにも、お礼状は心のこもったあいさつ文で送るようにしましょう。