宿泊先の旅館で温泉浴衣のままレストランに行ったら、入り口で仲居さんから声をかけられ温泉浴衣で入る事が出来ないと言われた。と言う経験をした事の有る人って結構います。
そこで、今回はこれから食事付きプランの有る旅館に泊まりに行く予定のあなたに向けて、温泉浴衣で食事に行く際の真実と、これだけ押さえておけば「素敵なお客様」と仲居さんから言われるマナーについて紹介します。
温泉浴衣で食事処に行けない時が有る?
こんな事を言うと、ワガママな人は「宿泊施設側が用意している服なのになぜダメなんだ!?」と言い出すのですが、温泉浴衣で食事処に行くのはダメという宿泊施設が有ります。
宿泊施設別に見ると旅館よりホテルにこの傾向が強いのですが、ホテルでも温泉地に有るホテルの場合は温泉浴衣で食事処に行っても良い時が有るので、必ず部屋に通された際に仲居さんに聞いたり、仲居さんがいない場合はフロントで聞いてみましょう。
温泉浴衣で食事処に行く際の注意点
温泉浴衣でも食事処に行けるのが分かっても、多くの人が行き交う公共の場所になるのでマナーと言うのは有りまして、最低限はこのようになります。
- 仮に湯上りで有ったとしても見苦しい見た目にならないように、多少は整えてから食事処に行く。
- 羽織を着て行くと多少乱れていてもごまかせるので、羽織を持参して行く。
情報によっては座る場所だとか箸の持ち方とか書いて有る時有りますが、それは会社の慰安旅行とか取引先と泊まるとかの気を使うべき相手がいる時のマナーになりますので、家族や友達で行く時は周りに「見苦しい」と判断されなければそれで良しとし、最低限のマナーを守るようにしましょう。
食事のタイミングは?食べ方は?
食事のタイミングは、到着してから仲居さんかフロントで食事の時間が言われるので、その時間に食事処に行きましょう。
食事の時間はこちらで希望が出せる場合も有りますが、あまりにも早かったり遅いとスタッフさんの迷惑になるので、早くとも午後5時、遅くとも午後7時位までには食事の時間を指定しましょう。
食事の食べ方は、いっぺんに全部の食事が出でくる場合と、仲居さんがタイミングを見計らって持ってくるコース料理形式、そしてこの両方のミックス形式が有ります。
食べ方はこのようになります。
- いっぺんに出て着た場合 → 好きな順番で食べる。
- コース料理形式 → 出された順で食べる。
- ミックス形式 → 最初に出ている食事を食べつつ、暖かい食事優先で食べる。
ただし、温泉旅館の食事で良く有る卓上調理の小鍋や焼き物は到着した早々では火が通っていない事が有るので、着火剤が燃え尽きる前位のタイミングで様子を見て、食べられるようなら頂きましょう。
酒類は食事処への持ち込みは可能か?
お食事処にはお酒類はもちろん、食事も持ち込み不可能で有る事が多いので、基本は持ち込み不可能で有ると覚えておきましょう。
ただ、レストランでも事前に相談をしてくれれば持ち込み料を支払う代わりに持ち込み可能と言う制度を設けている所が有るのと同じように、旅館やホテルでも何かしらの理由が有り、持ち込み料金を支払うのならお酒や食事の持ち込みを認めている場合が有りますので、事前に必ず旅館やホテルに相談をしてみましょう。
まとめ
旅館で温泉浴衣のまま食事に行く際の事について紹介するとこのようになります。
- 温泉浴衣で食事処に行ける所と行けない所が有る。行ける際には見苦しくない身なりにして行く。
- 食事のパターンには3種類有る。それぞれに食べ方が有る。
- お酒や食事の持ち込みは基本ダメ。でも相談をすると受け付けてくれる可能性が有る。
TV等では温泉浴衣のままで食事を取っているシーンが沢山有るので、旅館では温泉浴衣のままで食事をとっても良いんだ。と思っている人が結構いるのですが、実際はこのようにTVの通りには行かないものです。
勘違いをしていたままではスマートな所作が出来ませんので、きちんと基本を学んでから温泉旅館に行きましょう。