これがモヘアニットを着ていて1番困ることではないでしょうか。
温かくて冬には欠かせないモヘアニットですが、毛が飛んでしまうことだけが難点です。
今回は、モヘアニットの毛が飛ぶのはなぜなのか、そして毛を飛ばさないためにやるべき対策を2つご紹介します!
なぜモヘアニットの毛は飛ぶのか?
そもそもなんでモヘアニットの毛は飛ぶのか?と言いますと、実はモヘアニットの材料である「モヘア」の製造工程に理由があります。
ちょっと専門的な話になりますが、「どうしてモヘアニットの毛は飛ぶのか?」を知るためには欠かせない情報なので、ちょっとお付き合い下さい。
まずはこちらの動画をご覧ください。
毛糸も含めこの世にある全ての糸は、この動画内の「糸紡ぎ」と呼ばれる作業を経て糸になります。
この糸紡ぎの時の力加減で、糸の強度や風合いの良さを調整することができるので、目的に応じて使い分けられます。
- 強い力加減で紡ぐ → 丈夫な糸になるが風合いが悪くなる。縫い糸でよく使われる。
- 弱い力加減で紡ぐ → 風合いは良いががもろい糸になる。毛糸でよく使われる。
このように毛糸は元々弱い糸ですが、モヘアは肌触りを良くするため、毛糸の中でも特に弱い力で糸紡ぎが行われています。
元々糸と言うのは擦れるのに弱く、擦り切れた糸は落ちていきます。
モヘアは糸の中でも特に弱い力加減で糸紡ぎがなされるので、普通に着ているだけでもボロボロ抜けて行く「モヘアの宿命」としか言いようの無い状態になっているのです。
このモヘアの宿命としか言いようが無いモヘアニットの毛飛びですが、実は、0にするのは無理でも、減らすことならできます。
次の項目から、モヘアニットの毛飛びを減らす方法を紹介します。
モヘアニットの毛飛びを減らす方法その1
モヘアニットの毛飛びを減らす方法のその1は、「洗う」方法です。
モヘアニットの中でも抜け易い毛と抜けにくい毛があるので、あらかじめ洗う事ですぐに抜ける毛を落としてしまおう!という方法です。
この洗う方法でモヘアニットの毛飛びを防ぐ方法がさらに2種類ありまして、良し悪し含めて紹介するとこのようになります。
- ネットに入れて手洗いする → 風合いは損なわれないが毛飛び予防効果は少ない。
- ネットに入れて洗濯機のドライコースで洗う → 毛飛び予防効果は高いが風合いは損なわれる。
どちらを選ぶか?と言うのは個人の選択になりますが、良し悪しを踏まえた上で自分にとって最適な選択をしましょう。
モヘアニットの毛飛びを減らす方法その2
モヘアニットの毛飛びを減らす方法その2は、「洋服ブラシをかける」方法です。
元々ニットは毛玉予防に洋服ブラシをかけます。
モヘアニットの場合は、これに「余分な毛を落とす」という効果が付いてくるので、手間などを考えると洗うよりも効率的で簡単な方法になります。
ここでポイントになるのは、ブラシが下記の画像のような形になった洋服ブラシを使用することです。
このような形の洋服ブラシでしかモヘアニットの洋服ブラシとしては使えません。
ですから、どんなに安くても他の形の製品には手を出さないようにしましょう。
モヘアニットの洋服ブラシのかけ方
モヘアニットの洋服ブラシのかけ方は「優しく上から下へ流すようにする」というのが基本になります。
購入したばかりのモヘアニットでこれをやると、本当にたくさんの毛が出てくるのでちょっとびっくりしますよ!
まとめ
モヘアニットの毛が飛ぶ原因と対策についてまとめるとこのようになります。
- モヘアニットの毛が飛ぶのはモヘアニットの宿命。
- モヘアニットの毛が飛ぶのを防ぐ方法は「洗う」と「洋服ブラシをかける」
モヘアニットの毛が飛ぶ原因と対策について紹介させて頂きましたが、いかがだったでしょうか?
ちなみに、モヘアニットから出てしまった毛はコロコロを使うとよく取れるので、モヘアニットを多用する人は持っておくととても安心です。