夏が近くなるとワンタッチ帯と草履がセットになった浴衣セットがたくさん販売されますが、ワンタッチ帯は着付けセットと正しい着方のマニュアルさえ有れば誰でも簡単に浴衣を着れるようになっている反面、帯の結び目が似たり寄ったりになるので、なんとなく没個性的になってしまうのが難点です。
かと言って帯の締め方なんて知らないし…と思ってワンタッチ帯で我慢してらっしゃる皆さん、まだ早いですよ!
実は、日本には昔から前で帯を結び、結び終わったらくるっと後ろに回して仕上げる「前結び」と言う帯の結び方が有るのをご存知でしょうか?
この前結びさえ出来るようになれば、ワンタッチ帯で我慢することはもう必要なくなり、帯を購入して今年こそ浴衣の最大の個性の出しどころで有る帯結びのバリエーションを楽しむ事と後姿での浴衣こなれ感を出す事が出来ます。
今回は、この前結びで作る帯の結び方を紹介します!
帯の結び方~基本の一文字
ちょうちょ結びに作る帯の結び方になり、帯の結び方の基本になります。
この一文字はワンタッチ帯の定番にもなっていますが、後ろから見ると同じ一文字でもちゃんと帯を結んで作った一文字は厚みと膨らみが有るのですぐに分かります。
何回か練習する必要はもちろん有りますが、きちんと出来ていると一気に女子力が高くみられるので、しっかり練習をしましょう。
帯の結び方~お太鼓結び
これも定番の帯結びになりますが、このお太鼓結びは普段から着物を着る方々が最もしている帯結びの代表になります。
ミセスがよくやっている結び方なせいか、一文字と比較すると後ろ姿が大人っぽ印象になりますが、このお太鼓結びをしていると後姿で一気に着物着慣れています感が出てくるので、一文字を難なく出来るようになって来たらぜひ挑戦をしてみてください。
カジュアル帯の筆頭、半幅帯って何?
着物の帯と言うと、8寸の幅を持つ帯が代表なのですが、この8寸有る帯を半分にして仕立てた半幅帯と言う帯が有ります。
8寸有る帯はフォーマルシーンで使用する事が出来る帯なのですが、半幅帯は普段使い用に作られた帯でして、カジュアル帯になります。
浴衣と言うのは現代で言うとバスローブになるのですが、元々とても庶民的な着物でして、8寸帯よりは半幅帯を使用するのが正当になります。
なので、この半幅帯で作る帯結びも合わせて紹介します。
帯の結び方~くるみ角出し結び
クルクルと巻いた帯が可愛らしいこちらは、半幅帯の結び方になる「くるみ角出し結び」になります。
8寸帯だとゴージャスな結び方になりますが、このように半幅帯だとコンパクトだけど粋な感じの結び方が出来るのが特徴になります。
まとめ
1人でも出来る帯結びで有る前結びでの帯結びの方法を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
今回紹介した帯結び以外にも、前結びでの帯の縛り方はたくさん公開されています。
難易度は色々有りますが、帯がきちんと結べていると後ろから見て本当に女子力が高い感じがしますので、ぜひ前結びを練習してみてください。