花粉によるアレルギー症状を改善するために抗アレルギー薬を使用する時、注意しなければならないのが各種副作用です。
眠気がその筆頭なのですが、今回は抗アレルギー薬の中でも、特にアレグラの副作用についてご紹介します。
この記事の目次
アレグラの副作用って何?
アレグラは、アレルギー症状の原因となるヒスタミンの動きをブロックする抗ヒスタミン薬の1つなのですが、副作用が比較的緩やかな第二世代抗ヒスタミン薬に分類され、抗ヒスタミン薬の副作用の代表である眠気が起きにくいとされています。
脳に影響を及ぼしにくいフェキソフェナジン塩酸塩を配合しており、最近話題になっているインペアード・パフォーマンスも起きにくい事も確認されているので、勉強や仕事を頑張りたい人には最適な花粉症薬と言えます。
しかし、このアレグラにも副作用というのは有り、以下のような副作用が報告されています。
- 成人の副作用→頭痛、眠気、腹痛、めまい、倦怠感、吐き気等。
- 小児の副作用→眠気、腹痛、胃腸炎、喘息の悪化、肝機能数値の異常。
- その他→下痢、便秘、じんましん、かゆみ、頻尿、味覚異常、浮腫、胸の痛み、月経異常。
便秘
特にアレグラに特徴的な副作用として、便秘症状が報告されています。
また、便秘以外にも腹痛、下痢、消化不良、口の渇き、吐き気、と言った消化器症状が上げられます。
これは、抗ヒスタミン剤が持つ「抗コリン作用」と呼ばれる作用によるもので、胃腸薬に多く出る副作用になりますが、抗ヒスタミン剤にもこの抗コリン作用を持つのが有り、便秘や腹痛等の消化器症状が起こる可能性が有るのです。
アレグラを飲むと太る?
花粉症薬の中には、副作用として体重増加が挙げられるものが多く有りますが、アレグラは体重増加に関する事は報告されていません。
しかし、副作用として消化器症状が上げられるので、それが体重の増減に関係をしていたり、長期間使用する場合は、肝臓の数値を検査する必要が有る時もあるので、服用中に体重が増減したら、かかりつけ医に相談をしましょう。
アレグラの重大な副作用
ほとんど起きる事が有りませんが、下記のように、重大な疾患を引き起こす可能性も有ります。
- アナフィラキシーショック
- 肝機能障害
- 黄疸
- 無顆粒球症
- 白血球減少
- 好中球減少
副作用が疑われた時の対処方法
副作用が疑われる時は、使用を中止すると共に、かかりつけ医を受信し、状態を報告した上で相談をしてみましょう。
副作用の表れ方には人それぞれ違いが有りますし、普通に生活をしていても生活環境の変化等で不作用が出やすくなってしまう時も有ります。
何をどのくらい飲んでいるのかのチェックを毎日確実に行い、もし重大な副作用が出てしまった時のためにチェックを欠かさずに行って下さい。
副作用のリスクを高めないための方法
では、次に副作用のリスクを極力少なくする方法をご紹介します。
用法、用量を必ず守る
アレグラは、副作用が少ない薬で有りますが、それは、このアレグラは元々抗ヒスタミン薬でも有る第一世代抗ヒスタミン薬を改良した薬だからなのです。
第一世代の抗ヒスタミン薬では強烈な眠気に襲われるので、この強烈な眠気を解消するべく、抗ヒスタミン剤を改造したのが第二世代抗ヒスタミン薬なのですが、副作用が現れにくい代わりに効果も緩やかで、効果が実感しにくいと多く飲んでしまうと、副作用も強く出るので、必ず用法用量は守って下さい。
お酒と一緒に飲まない
アレグラはアルコールとの飲み合わせについて特別な注意喚起はされていませんが、一般的にアルコールと薬の併用は禁止とされていますし、薬をアルコールで飲むとメインの効果が強くなり過ぎたり、弱くなったりします。
薬の効果が強いと言う事は、そのまま副作用が現れやすくなると言う事にものなるので、副作用を抑えたい時には意味がないものとなってしまいます。
なので、仮にアルコールとの飲み合わせに関する注意喚起がなかったとしても、アルコールと一緒に飲むのは止めましょう。
まとめ
アレグラの副作用の事をまとめると、このようになります。
- アレグラの副作用は成人と小児で異なる。便秘が副作用の筆頭。
- 重篤な副作用が出る事も有るので、甘くみない。
- 薬が安定しないので、アルコールで服用するなんて事だけは避ける。
アレグラの副作用について紹介させて頂きましたがいかがだったでしょうか?
アレグラに限らず、薬と言うのは副作用がつきもので、即効性のある薬は副作用も強烈と言うのが定番です。
用法用量を必ず守り、ちゃんと服用をしましょう。