花粉症というのは一度かかったらもう治らないアレルギー性疾患だと思われていますが、研究が進み、最近ではアレルゲンに体を慣らす治療法を筆頭に、色々な治療方法が開発されるようになりました。
根本解決という点ではまだまだ時間がかかりますが、そんな花粉症状を抑える治療方法の一つに、鼻の粘膜にレーザー照射をし、アレルゲンが付着するスペースを減らしたり、アレルギーを感じる部分を減らす治療方法があります。
しかし、新しい治療方法で気になるのは、そのお値段。
先進医療=高い。と言うイメージが有る人にとって、新しい治療方法というのは値段が気になって2の足を踏むものです。
そこで、今回はこのレーザー照射で花粉症の症状を軽くする治療方法の費用についてご紹介します。
レーザー照射治療は保険が効くのか?
意外!と思った人もいるでしょうが、レーザー照射による花粉症の軽減治療は保険が適応されるのです。
費用の目安は、3割負担の方の場合だと初診料、処置費用、処置後の診察料、処方箋等を含めても、10,000円〜150,00円になります。
アレルギーの血液検査も同時に行う場合は5,000円プラスになりますが、それでも20,000円前後で済んでしまうのです。
花粉症のレーザー治療方法とは?
治療方法は、1時間以内にすべて終わり、下記のような手順で進みます。
- 診察
- レーザー照射治療
- 再診察で経過観察
レーザーの種類は何が有るのか?
花粉症の緩和治療で使われるレーザーは、「CO2レーザー」「半導体レーザー」と言う2種類のレーザーのいずれかを使用します。
「CO2レーザー」は、鼻水を出す鼻の粘膜の表面のみを高温で炙って焼きます。
鼻の組織をよく炙るので、鼻水が大量に出ていると鼻水がレーザーを通さなくなるので、処置をする事が出来なくなりますので、花粉症のオフシーズンの時に使える治療方法です。
「半導体レーザー」は、CO2レーザーと違い、針金のようなレーザービームを直接鼻の粘膜に接着させて焼きます。
「半導体レーザー」は水を透過することが出来るので、鼻水が大量に出ている時でも鼻の粘膜組織を焼く事が出来ますので、花粉症シーズンの前はもちろん、花粉症シーズンの真っ盛りでも処置を受ける事が出来ます。
「半導体レーザー」は「CO2レーザー」と比較すると、痛みがより少ない処置なので、痛みが不安な人でも受ける事が出来ます。
受けた後はどのくらい効果が続くのか?
鼻の粘膜にレーザー治療を受けると、「CO2レーザー」で2〜4週間後、「半導体レーザー」では1週間ほど後に効果が現れます。
そして、治療の効果は1年〜3年程度続き、効果が感じられなくなったら再度治療を受けます。
しかし、過度にレーザー治療を受けると、鼻粘膜が収縮し、鼻の中にかさぶたが出来て逆に鼻づまりを起こしたり、出血の原因になるので、過度の使用は控えておきましょう。
その他のよくある質問
最後に、レーザー照射治療でよくある質問をまとめました。
- レーザー治療で花を焼くと匂いを感じなくなるか?
→匂いを感じる所は焼きませんので、処置をしても匂いを感じる事は出来ます。 - 処置の間に出血はするのか?
→ほとんど出血はしませんし、出てもすぐに止まります。 - 授乳中でもレーザー治療は可能か?
→授乳中でもレーザー治療は可能です。しかし、妊娠中に行う事はしません。 - 処置の当日は入浴が出来るのか?
→シャンプーはダメですが、体をシャワーで洗う程度なら大丈夫です。
まとめ
花粉症のレーザー治療の費用のことについてまとめると、このようになります。
- レーザー治療は保険利用可能。15,000円有れば大丈夫。
- レーザー治療は日帰り手術と同じ感覚で利用する事が可能。
- 使用するレーザーには2種類あり、花粉シーズンオフにだけ使えるのと花粉症シーズン中でも使えるのが有る。
花粉症のレーザー治療の費用についてご紹介させて頂きましたが、いかがだったでしょうか?
花粉症の治療の主役は相変わらず抗ヒスタミン薬ですが、根本治療をするべく様々な治療方法が開発されています。
気軽に使えるかどうか?と言うのはその人が住んでいる地域や、かかりつけ医などによるでしょうが、花粉症と言うのも治る病気になる日が近いですね。