毎年毎年お彼岸時期になるとおはぎかぼたもちが販売されるようになりますが、この両方ともあんこともち米で出来たお菓子は一体どこでおはぎとぼたもちを区別するのでしょうか?
スーパーで見る限りだと、おはぎは通年販売していますし、「ぼたもち」となっていても正直…違うのはパッケージのシールだけやんけー。と言う状態。
そこで、今回はおはぎとぼたもちの違いについて決着をつけたいあなたのために、おはぎとぼたもちの違いを5分程度で分かるようにまとめてみました!
おはぎとぼたもちの違い
おはぎとぼたもちは同じあんこともち米から出来ているのですが、違いはちょっと複雑でして、一覧にするとこのようになります。
おはぎ
- 秋のお彼岸の時期に作る。
- 粒あんでもち米を包む。
- 俵形で小さめに作る。
ぼたもち
- 春のお彼岸の時に作る。
- 粒あんをもち米で包む。
- 丸く大きめに作る。
現在ではスーパー等の工場で作る製品を販売している所では、季節でおはぎとぼたもちで区別をしていますが、手作りを重要視する和菓子屋さん等ではこのように厳密に区別をするので、今度和菓子屋さんに行った時よーくおはぎの形を見てみると良いでしょう。
ご飯で作ってもおはぎとぼたもちと言えるの?
お!これを知っていると言う事は、実際におはぎとぼたもちを作った経験の有る人ですね!
そう、おはぎの作り方を調べた事が有る人はおはぎもぼたもちも残りご飯で作れる事を知っているので、ご飯から作っておはぎと呼べるのか?ぼたもちと呼べるのか?と言う事について気になると思います。
ネット上を見る限りですと、ご飯で作っても秋のお彼岸、粒あん、和俵形を守っていればおはぎで、春のお彼岸、こしあん、丸くて大き目。と言う点を守っていれば、お米で作られていてもおはぎかぼたもちと名乗って良いようです。
作り方ももち米と白米を半々にすると言うのが有るので、ご飯で作るおはぎとぼたもちはれっきとしたおはぎとぼたもちと言えるでしょう。
ただ、だからと言ってお彼岸時期にご先祖様にお供えするおはぎとぼたもちを残りご飯で作るのはちょっと失礼にあたるので、残りご飯で作るおはぎとぼたもちはカジュアルなおやつとして食べましょうね。
どうしてこしあんでもおはぎが有るのか?
昔は粒あんがおはぎ、こしあんがぼたもちだったこのおはぎとぼたもちですが、現在では粒あんのぼたもちやこしあんのおはぎが出てくるようになりました
実はこの粒あん→ぼたもち、こしあん→ぼたもちと言うのは何でも家庭でやっていた時代の影響を受けているもので、昔は固い物を柔らかくする方法はひたすら煮込む以外なく、初期のあんこはひたすら煮込んで柔らかくした小豆に砂糖を入れて練った物でした。
すなわち、こしあんより粒あんの方が先に生まれていたのですが、その昔ながらの粒あん作りがこちら。
でも、この粒あんの作り方だと、小豆が固い時期の春にはどうしても固い皮が残り口当たりが悪くなっていたので、それを解消させたら生まれたのがこしあんなのですが、下の動画のように古典的な方法で作るとめちゃくちゃ作業に時間と手間がかかっています。
一応、これでも保温器と言う現代の調理器具を使用しているので短略化されているのですが…うーん、正直一般家庭でこれをやれ。と言われたら困ってしまいますね。
でも、食品加工技術が進んだ現在は、工場が全部この作業をやってくれるのでこだわり派の方じゃない限りあんこは買って済ます時代になっていますので、自由にこしあんと粒あんのチョイスができるようになったと言う訳なのです。
まとめ
おはぎとぼたもちのちがいについてまとめると、このようになります。
- 春のお彼岸に出てくるのがぼたもち、秋のお彼岸に出てくるのがおはぎ
- お米で作っている物もぼたもちとおはぎ。でもご先祖様にお供えするのに残りご飯は止めておく。
- 今ではこしあんでも粒あんでもおはぎとぼたもちがある。
おはぎとぼたもちの違いについて紹介させて頂きましたが、いかがだったでしょうか?
スーパーではそれこそ本当にシールに違いでしかないおはぎとぼたもちですが、本当に手作りをしている和菓子屋さんだとおはぎとぼたもちはちょっと違いが有るのでみていて面白い物が有ります。
もし近くに和菓子屋さんが有ったら、ぜひ食べてみてください。
味より日持ちが優先の工場品よりもすごく美味しいですよ。