お化け屋敷は『怖い』のに『好き』な人がいるのはなぜ?その理由とは?

日本全国世界各国、先進国の遊園地には絶対有る物といえばお化け屋敷になります。

『お化け屋敷は怖いけど好き!』

 
そういう人いますよね~!アナタはどうですか?

このお化け屋敷が好きな人に「なぜ好きなのか?」と問えば「楽しいから」と返事が来ますが、お化け屋敷嫌いとしてはそんなセリフじゃ納得出来ません。

そこで、今回はどうしてお化け屋敷は怖いのに楽しいと感じる人がいるのか?と言う事について心理学的な部分と脳科学的な部分で紹介します。

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なぜお化け屋敷は怖いのに好き、楽しいと感じるのか?

お化け屋敷に限らず、人間は恐怖を感じる事を疑似体験するのが大好きですが、この恐怖の疑似体験をしている間、人間の脳は「偏桃体」と言う危機管理を司る機関が働き活性化されています。

この偏桃体と言うのはざっくり言うとストレスを起こす部位でして、ここを活性化する物は大体ストレスの原因になる物になり、恐怖の対象になります。

だから、偏桃体が活性化されているとすごーくストレスがかかっている事になるのですが、この偏桃体が活性化されると、快感を得る事が出来る脳内ホルモンの1つの「ドーパミン」が放出されるようになっています。

これが放出された時の快感は脳みそにとって最高の快感の1つになるので、脳は「楽しい」と感じるようになり、ドーパミンを放出させた物を「好き」と感じるようになります。

お化け屋敷が怖いけど楽しい、と感じる人は「お化け屋敷→ドーパミン出たから楽しい」と言う学習が脳内でなされており、それがそのまま継続しているためお化け屋敷を「怖いけど楽しい」と言うのです。

なぜお化け屋敷が嫌いと感じるのか?

では、お化け屋敷が嫌いと言う人がいるのでしょうか?

先に紹介した通り、お化け屋敷はストレスの対象となるためストレスホルモンとも呼ばれている「ノルアドネラリン」と「アドネラリン」を盛大に放出させます。

この「ノルアドネラリン」の方は運動神経を活性化させるホルモンで、RPGゲーム調に言うと強化の呪文に相当します。

「アドネラリン」は「ストレスの原因と戦うか?ストレスの原因から逃げるか?」の選択をさせるホルモンで、怒ると破壊したくなる気分を起こさせるか、自分の手には追えない問題が発生するとそこから逃走したくなる気分を起こさせる事に関係しています。

お化け屋敷は確かにドーパミンを放出させているのですが、それと同時進行でノルアドネラリンとアドネラリンを盛大に放出させますので、ドーパミンよりもノルアドネラリンとアドネラリンの方が受け取りやすい脳の人はドーパミンよりも先に盛大なるストレスを受けています。

さらに、ドーパミンは快感を起こすだけでなく、脳内の学習に関する活性化も行なっているので、「楽しい」と感じる前に「怖い」と言う感覚を学習し、それがしっかりと脳内に記憶されていきます。

だから、お化け屋敷嫌いの人は徹底的にお化け屋敷嫌いなので有って、正直お化け屋敷好きの人と混ざり合う事は無いので無理をさせないようにしましょう。

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夏になるとお化け屋敷が繁盛する理由

先に紹介した通り、お化け屋敷が好き嫌いは脳内ホルモンとその学習の結果による部分が多いので、お化け屋敷と言うのは年間を通して利用して良いものになります。

でも、どういう訳だか夏に多い。

その理由は科学的でもなんでもなく、怖い思いをした後って冷や汗が出ていますよね?

昔の人は、この冷や汗を感じて「涼しい」と感じていたので、暑い夏にはお化け屋敷に入って涼しい気分になると言う事をしていたのです。

ちなみに、風鈴も夏の風物詩ですが、あれも「音が涼しい」と言う気分の問題で、最高気温が30度を越えることが無く、熱帯夜でも寝苦しいだけで終わった時代だったから通用した話です。

夏の最高気温が30度超えが日常で、熱帯夜で我慢をしていると死亡事故に繋がるような現代では、お化け屋敷よりもクーラー方が確実に涼を取れるので、夏にお化け屋敷を開催するのは伝統的にそうしているだけ、と言う事になります。

でも、お化け屋敷が好きな人は夏になるとお化け屋敷が増えますから、楽しい時期に突入するのだけは間違いない話でしょうね。

まとめ

お化け屋敷は怖いのに好きな人がいると言う事の心理をまとめると、このようになります。

  1. お化け屋敷が好きな人はお化け屋敷の恐怖体験でドーパミンが出ている。
  2. お化け屋敷嫌いな人は、お化け屋敷でストレスを感じまくっている。
  3. 夏にお化け屋敷が増えるのは、もはや日本の伝統。

お化け屋敷は怖いのに好きな人がいると言う事の心理を脳の機能の問題から紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

ちなみに、これを書いているライター本人はお化け屋敷大嫌い派で、ディズニーランドが限界というヘタレっぷりです。

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