花粉症の症状というのは色々有りますが、花症状についていうと水のような鼻水と言うのが筆頭に上がり、これが花粉症で有るのか?風邪で有るのか?と言うことの判断基準になります。
ちなみに、水っぽい鼻水で、鼻栓を必要とするくらいポタポタ落ちてくるのが花粉症の鼻水。
ネバっぽくて、黄色の塊が混じっていると風邪です。
なぜこう言う違いが出るのか?と言うと、それは花粉症と風邪の原因が違うからこうなるのです。
花粉症と言うのは、花粉が体内に入る事が原因なので、体は花粉を洗い流そう、外に押し出そうと必死になります。
ちょうど、こびりついた汚れをシャワーだけで洗い流そうとしている様と同じ。
風邪の場合は、ウイルスや細菌が体内に入ってくる事が原因なのですが、体は白血球を始めとしたナチュラルキラー達を総動員し、ウイルスや細菌と戦争を起こします。
その屍が鼻の粘膜に溜まると、これらを絡め取る分泌液が鼻の粘膜から放出。
ちょうど、コロコロでカーペットの汚れを取るがごとく、分泌液は鼻の粘膜についた屍を回収し、人間が鼻をかむ事でゴミとして体外に出されるのです。
すごーくざっくりとした説明になりますが、このように根本的に発生源が異なるため、花粉症と風邪は同じ鼻水でも症状が異なるのです。
しかし、花粉症でも黄色い鼻水が出てくる時が有ります。
花粉症前提だったから、黄色い鼻水が出てくると戸惑いますが、決して珍しいことでは有りませんし、実際にスギ花粉症の私も経験済みです。
今回は、絶対花粉症なのに黄色い鼻水が出てくる時のパターンについてご紹介します。
花粉症中なのに黄色い鼻水が出てくる原因 その1
多分これが花粉症中なのに黄色い鼻水が出てくる原因の筆頭なのですが、花粉症中に風邪をひいたのが、その黄色い鼻水の原因です。
花粉症と言うのは本来体に害のない物を免疫細胞が害有る物だと勘違いしてしまうのが原因なのですが、流石に免疫細胞は本当の敵で有るウイルスや細菌に対する反応は早く、花粉よりも優先的に始末します。
その上、花粉症と風邪は別なので、花粉症の真っ最中でも条件が整えば人間は風邪を引きますし、花粉症シーズンの始めである2月は風邪とインフルエンザのシーズンでも有ります。
そのため、花粉症中でも風邪をひく事は重々に有り得る訳なのです。
良く花粉症の最初の内は医療機関に行け。と言われますが、それは決して自分に最適な抗ヒスタミン薬を知ると言う事だけではなく、こう言う花粉症の最中に違う病気にかかった時に対応してもらうためにも、花粉症の最初の内は医療機関にかかる事が推奨されているのです。
ちなみに、医療機関に行くと、普段飲んでいる花粉症薬との飲み合わせを考えて薬が処方されます。
なので、花粉症の人は黄色い鼻水が出ないものと決めつけず、むしろ黄色い鼻水が出て来たら率先してかかりつけの医療機関にかかってください。
花粉症中なのに黄色い鼻水が出てくる原因 その2
花粉症中に風邪の引いたのも辛いですが、この原因と比べるとかわいいものです。
花粉症中なのに黄色い鼻水が出てくる原因 その2は、重度のアレルギー性鼻炎と副鼻腔炎です。
普通アレルギー性鼻炎は水っぽい鼻水なのですが、炎症の程度がひどいと黄色い鼻水が出るようになります。
そして、鼻の横には副鼻腔というのが有るのですが、この副鼻腔に鼻水がたまると、膿になって黄色い鼻水を出すようになります。
区別の仕方は、副鼻腔炎の方にクサイ匂いがいつもする。と言うのが有るので、それで区別する事が出来ます。
どちらにせよ、アレルギー鼻炎のひどい版でも副鼻腔炎でも、素人には手が追えないレベルなので、すぐに医療機関、特に耳鼻科を受診しましょう。
まとめ
花粉症なのに黄色い鼻水が出ることに関してまとめると、このようになります。
- 花粉症でも黄色い鼻水は出る。大体は風邪を併発した。
- 風邪以外ではインフルエンザ、アレルギー性鼻炎のひどい版、副鼻腔炎の併発。
- どっちにせよ、黄色い鼻水が出たら即医療機関を受診。特に耳鼻科にGO。
花粉症で黄色い鼻水が出ることに関してご紹介させて頂きましたが、いかがだったでしょうか?
ちなみに、風邪予防には東洋医学に知恵が良く使えるのですが、1にも2にも体を温める事が重要です。
幸いにして、花粉症よけの服装は防寒に適した服装でも有りますので、これを機会に防寒を徹底してみてください。