花粉症で咳だけってあるの?鼻水出ない時は花粉症じゃなくて別の病気かも…
花粉症咳だけ鼻水でない

花粉症で咳だけが出ている人や、長年花粉症で、咳だけが妙に長引くと言う人がいます。

花粉症の症状は、鼻水、鼻詰まり、涙目、目の痛みが代表的な物なので、風邪を併発したかと思う人や、原因がはっきりしないままに日々を過ごしている人がいますが、花粉症で咳だけが出ていると言う場合、それは咳喘息という症状になります。

喘息と聞くと、子供の病気と思われている人がいます。そして、子供の頃喘息だった人も、大人になったらもう喘息とは無縁だと思っているでしょう。

しかし、近年成人してから喘息になる人の数が増加傾向にあり、成人になってから喘息を再発させる人もいて、成人の場合は喘息にならないというイメージがある分、治療も遅れ、重症化する傾向があります。

そして、花粉症の人の場合も、他人事ではありません。

今回は、花粉症を発端にした咳喘息のことについてご紹介します。

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そもそも、喘息って何?

喘息とは、気管支が炎症を起こし、空気の通り道である気管が狭くなったり、痰で詰まりやすくなったりする病気の事です。

気管が炎症を起こす事で、気管支が過敏になり、話をしようとしたり、運動したりしようとする時に咳き込み易くなったり、胸が苦しくなったりします。

咳のために仕事に集中出来なかったり、夜眠る事が出来ないなど、生活に支障をきたす事もあります。

また、季節の変わり目、湿度の高い梅雨時期、気圧が低い台風の時等に悪化する傾向があり、喘息が重症化すると、気管自体が炎症で腫れ、ただでさえも狭い気管を余計に狭くし、酸素が通る事が出来なくなってしまいます。

その結果、呼吸困難となり、緊急搬送される事となり、最悪は呼吸困難で死亡となるのです。

花粉症で咳喘息が出るのはなぜ?

鼻と喉は繋がっており、近年行われた2万人規模の統計により、アレルギー性鼻炎のある人の3分の1に咳喘息症状が併発しており、喘息のある人の3分の2がアレルギー性鼻炎を併発している事が分かっています。

そして、近年成人してから喘息になる人が多く、咳が長引いている人は、下記の該当項目が一つでもあれば要注意です。

  • 子供の頃小児喘息だった。
  • 花粉症やアトピー性皮膚炎等の、別のアレルギーがある。
  • 家族に現在喘息の人、あるいは昔喘息だった人がいる。
  • 風邪を引くと、咳だけが長引く。
  • 運動をすると咳き込んだり、息が苦しくなったりする。
  • 季節の変わり目や寒暖差の激しい時に咳が出易い。
  • 梅雨時期や台風の時等、天気が悪いと咳が出易くなる。
  • ストレスが強い時に咳が出易くなる。
  • タバコの煙、クーラーからの冷風刺激で悪化する。
  • 換気の悪い部屋、埃っぽい部屋で咳症状が出る。
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症状があったらどこに受診をすればいいのか?

咳喘息の症状があった場合、呼吸器科かアレルギー科を受診しますが、咳喘息と言うのは専門医でも判断が難しく、風邪、花粉症、咳喘息の区別が出来る人が最適です。

後、意外な所ですが、喘息と言うのは子供に多い症状と思われているのを利用して、大人も子供も受診する、小児内科を利用すると言うのがあります。

小児内科をやっている内科医は、子供=喘息が多いと言う前提にいるので、風邪と咳喘息の区別をする事に慣れている可能性があるので、もし小児内科が近くに有ったら受診して見る価値はあります。

しかし、喘息と言うのはなかなか判断が難しい病気のようで、一度診察をして、その傾向があったとしても、様子を見られたり、検査に日数がかかるものも多く有ります。

なので、このいつまでも咳喘息かどうかと言うのがはっきりしないのに挫折してしまう人もいるかもしれませんが、初期の内に治療を始めれば、喘息等のは必ず短期間で治りますし、今でも喘息による死亡者はいるのです。

自分の命を守るためにも、しっかりと検査を受けて下さい。

まとめ

花粉症による咳の事をまとめると、このようになります。

  • 花粉症で咳だけが出る時は、咳喘息の可能性を疑う。
  • 子供の頃喘息だった。身内に喘息の人がいる時は要注意。
  • アレルギー性鼻炎と咳喘息を併発している人が多い。
  • 受診は呼吸器科、アレルギー科。小児内科が穴場。

いかがだったでしょうか?

花粉症で咳だけ出るなんて有り得るのか?と言う感じですが、可能性としてはすごく有り得ます。

花粉症だけだったらまだしも、喘息となると命に関わる症状になる時もあるので、もし身に覚えがあったら、とりあえずでも良いので病院を受診して下さい。

最後までお読みいただき有難うございました。

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