恵方巻き大量廃棄問題

1998年、コンビニ大手であるセブンイレブンが恵方巻きの全国販売を成功させました。

それ以来、節分の時期には至る所で、恵方巻きが販売されるようになります。

それから20年以上が経過した今、SNSでは毎年恵方巻きの売れ残りの大量廃棄と、末端従業員による買い取りを問題視する人の投稿が絶えません。

少し暗い話になりますが、今回はこの恵方巻き大量廃棄問題についてご紹介します。

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なぜ恵方巻きの大量廃棄はなくならないのか?

毎年毎年売れ残り、明らかに予約販売以上の需要はないというのがわかる恵方巻き。

なぜ大量廃棄になってまでコンビニは恵方巻きを大量に売ろうとするのでしょうか?

そこには、なんともブラックな販売業界の構造的な問題があります。

コンビニの経営者は、コンビニ各社の本部から販売目標という名のノルマを課せられます。

ノルマを課せられたら達成するために努力しますが、そのノルマと言うのがとても達成できるような内容ではないのです。

しかし、コンビニ経営者は本部に逆らう事ができません。

ですから、内心「自分の経営している店舗ではこのノルマを達成するのが無理」と分かっていても、言われるがままに大量に仕入れ、案の定売り切る事ができず大量に売れ残ってしまいます。

しかし、本部に言われるがままに仕入れただけだったとしても、仕入れてしまったものは売らなければ店の損失になります。

そして何より賞味期限が短いので、何が何でもその日の内に売らなければなりません。

そこで、あの手この手で売ろうとするのですが、元々達成できるようなノルマではありませんから、どんなに努力をしても売れ残ってしまいます。

その結果、毎年大量の廃棄と、末端従業員総出による買い取りが横行してしまうという訳なのです。

では、なぜ過剰なノルマが課せられるのか?

コンビニ各社には、全国に社員を配属する本部があり、ここに地区担当者の社員がいます。

この地区担当者社員というのは、

  • 地区の店舗で違法な行為がないか?
  • 法令に沿った経営をしているのか?
  • 売り上げを伸ばしているのか?

ということを管理しています。

そして「店舗の仕入れが去年の成績を上回ると、自分の成績が上がる」というシステムを採用されており、店舗経営者と同じく「販売目標」と言う名のノルマが課せられているのです。

このノルマを達成するために、店舗に対して大量の仕入れをするように指示を出します。

店舗の経営者は「本部と直接繋がっている地区担当者の指示は絶対」と認識をしているので、やはり大量に仕入れざるを得なくなるのです。

地区担当者が集めた仕入れの代金というのは、コンビニ各社の本部の売り上げとなります。

コンビニ本部はこの問題をどう思っているの?

本部は「販売目標」と言う名のノルマを課している張本人なのですが、過剰な販売ノルマを課していても、下記のような認識でいます。

  • 店舗には販売目標しか示しておらず、販売目標=ノルマではない。
  • アルバイトに対しての買取強要は店舗に対して指示していない。
  • 地区担当者を通し、法令遵守をするように店舗に対して指導をしている。

分かった人は分かったと思いますが、本部は自分が原因で「恵方巻きの大量廃棄が発生している」ということをまったく理解していないのです。

しかも、本部は仕入れを減らして食品ロスを減らすよりも、売り上げ機会を逃してしまう方のが怖いらしく、大量に廃棄することになってでも売り上げ機会を逃さない方を選ぶのです。

結果、毎年毎年大量の恵方巻きが廃棄されています。

しかしコンビニ各社の本部は、全体として食品ロスを減らすことには成功をしているので、恵方巻きの大量廃棄を問題として認識していないのかもしれません。

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では、どうしたら恵方巻き大量廃棄を解決できるのか?

2016年2月3日、フランスでは大手スーパーに対して、売れ残り商品の廃棄を禁止しその全てを慈善団体に寄付することを、法律により義務化しました。

この法律は大変厳しいもので、違反する度に約48万円の罰金が科せられるそうです。

この法案の中心人物となったのは、アシュラ・デランバーシュという、食事に苦労をした経験を持つ市議だったそうです。

日本には、世界にも認められた「もったいない」という言葉、発想があります。

しかしそれは一個人の間でしか浸透しておらず、店舗では今なお、売り上げ至上主義のため食品ロスは横行しています。

フランスも、この法律が決まる前は、食品ロスに対して販売店は無関心だったそうです。

おそらくは、日本でも法律により義務化しないと、販売店単位での食品ロスはなくならないのではないのでしょうか?

しかし、そうしたらきっと末端の従業員による自爆営業が横行し、いつまでも終わらない社会問題となることでしょう。

結局のところ、本部の考えが変わらないと無理なのかもしれません。

まとめ

恵方巻き売れ残りの大量廃棄のことをまとめると、このようになります。

  1. 本部からノルマを課せられていて、毎年大量の恵方巻きが仕入れられる。
  2. 本部は、仕入れの売り上げが伸びることしか見ていない。末端がどんなに阿鼻叫喚しても、消費者がSNSで発信しても黙殺。
  3. フランスみたいに廃棄禁止を法令化しないと無理。でも、そうなったらまた社会問題が出る。

いかがだったでしょうか?

クリスマスケーキは、毎年売れ残るのが当たり前となっていて、毎年恒例行事と受け取られている空気があります。

個人的には、このままだと恵方巻きもクリスマスケーキと同じ道を歩むような気がするのですが、この予感が当たらないことを祈っています。

あなたはどう思いますか?

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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