大根の栄養素大解剖!何をやっても当たらなくて当たり前!?

年間通して有る食材に、大根が有りますね。

冬が旬の大根は、お鍋にして良し。おでんにして良し。と、冬が旬で有る事を証明するがごとく、温かい料理に大活躍をします。

温かい料理だけでなく、生で食べても良し。下ろして焼き魚の添え物に、薄切りにしたのを肉と炒めればおかずに良し・・・。

我が家でも、切り干し大根の煮物は常備菜です。とまあ、上げればきりがない位、料理で大活躍する食材の大根。

今回は、この大根の栄養価と効能に関してご紹介します。

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何にしても当たらなくて当たり前。大根の強力な酵素達!

何をやっても売れない役者の事を大根役者と言いますが、そのきっかけは、江戸時代に有る役者が、全く売れない若手に対し、お前は大根みたいだ。と言った事に有るんだそうです。

当時から大根は保存がきく野菜である事が知られており、何をやっても当たらない若手が、その役者には大根と同じに見えたのでしょう。

現在ではその理由は、大根には強力なでんぷん消化酵素が含まれているから、と言うのが解っています。

  • ジアスターゼ(アミラーゼ)
    大根の根に多く含まれているでんぷん消化酵素です。
    大根餅を作ったことがある人は解ると思いますが、甘味の強い大根使うと、砂糖を使わなくても充分甘い大根餅が出来ます。
    これは、大根に含まれているジアスターゼのでんぷん消化力が強く、でんぷんの含まれている小麦粉は、混ぜたその場から分解され、糖になってしまうのです。
    でんぷん以外にも、たんぱく質、脂質の消化も助ける働きがあり、焼き魚の添え物にしたり、肉と炒めたりするのは、胃もたれを防ぐ効果が期待でき、とても理にかなったものなのです。
    その他、食品の焦げた部分に有る発がん性物質の解消も期待できますし、高い解毒作用も有るため、物凄く日持ちする野菜になるのです。
  • アリル化合物
    胃液の分泌を高め、消化を促進する働きが有ります。
    よく、風邪をひいた時の食事に、大根が使われることが多いのですが、それは、アリル化合物の消化促進作用が、弱っている体でも消化出来るように助けてくれるからです。
    昔から、風邪と言えば大根だからー。と言う理由で風邪をひいた時に大根料理にしていたのかもしれませんが、昔から、大根の効能が解っていたんですね。
  • ビタミンC
    皮の方に白い根の部分の2倍ビタミンCが含まれています。
    厚めに切ってきんぴらにするのが定番ですが、浅漬けにするのも美味しいようです。

大根の皮の浅漬けレシピ

材料

  • 大根の葉 適量
  • ポン酢 大さじ3
  • みりん 大さじ1

作り方

  1. 大根の皮を良く洗い、暑い場合は細切りにしてタッパーに入れる。
  2. 1にポン酢とみりんを入れ、半日〜1日漬け込んでおけば完成。
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根より葉に多くのビタミンが含まれています!

消化酵素の固まりである大根ですが、野菜ですからきちんとビタミンも含まれています。

で、この大根のビタミンが含まれていると言う場所が、葉!

根より多くビタミンCが含まれ、ビタミンA、ビタミンB1、B2、カルシウム、ナトリウム、リン 鉄分は葉にしか含まれていません。

根同様、葉も炒め物にしても良し、漬物にして良し、煮て良しの万能選手。是非とも、残さずに使い切りたいですね!

漢方的にも良い!大根の効能

医食同源と言う発想に基づき、体の不調は食事で直そうと言う立場に有る漢方でも、大根は健康に良い食材とされています。

漢方的な効能は、消化作用、嘔吐止め、膨満感の改善、咳や痰を止める効果。

少し専門的な言い方をしますと、滞っている物を発散し、体内エネルギーの循環を助ける作用。

滋養強壮や痛み止め、毒消し効果、体を少し冷やす(ごく軽い解熱効果)作用が有るとされています。

なので、風邪をひいて少し熱っぽい。なんて時に食べると良いです。

大根のど飴レシピ

材料

  • 皮つき大根 適量
  • 水あめかはちみつ 適量

作り方

  1. 皮つきの大根を小さな四角に切り、保存容器に入れる。
  2. 大根が浸るまで、水あめかはちみつを入れる。
  3. 1〜2日保存。
  4. 大根がしなしなになっていたら完成。
  5. 中の大根を取り出し、中の水あめかはちみつを一回当たりスプーン1〜2杯分で食べる。

まとめ

いかがだったでしょうか?

ざっくりとまとめると、大根の栄養と言うのは下記の通りになります。

  • 強力な消化酵素を含み、胃の消化を助ける。
  • 根→皮→葉とビタミンが沢山含まれている。
  • 漢方的に、大根は風邪をひいて少し熱っぽ時に食べると良い。

冬になると美味しくなる大根。

いくら健康に良いと言っても、食べ過ぎは駄目ですが、心おきなく楽しみたいですね。

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