節分を過ぎると3月3日まで雛人形のシーズンになりますが、雛人形の飾り方、覚えていますか?
雛人形が届いたばかりの頃は、飾り方の説明が同封されているので、それを参考に雛飾りを飾る事が出来る訳なのですが、こう言う類の物は、無くしてしまうのが相場です。
さらに、年一回の行事となると、覚えている人と覚えていない人が出てしまうもの。
ちなみに、私も娘がいる都合上雛人形が有りますが、もう10年近くも雛人形を飾るのをやっていても、飾り方を完全に暗記している自信は有りません。
特に、三人官女とか五人囃子とか、道具も配置も絶対あいまいにしか覚えていない。
でも、誰に見せる訳でもなく、ただ身内の間でしかやらない事で誰も指摘しないから、こうやって仕事で調べる機会がなければそのまんま間違った方法で覚えているままだったでしょう。
そこで、今回はひな祭り直前!ブックマークして後々で見ながらこの記事読む前提で、雛人形の飾り方を1段飾り、2段飾り、3段飾り、4段飾り、5段飾り別にご紹介します。
新王飾りの飾り方
別名平飾りとも呼ばれている1段の新王飾り、飾り方はこの通り。
- 台を置く
- 屏風を置く
- ぼんぼりを置く
- 人形用の台座を置く
- お内裏様に烏帽子等の小物類をセットして飾る(関東式は右、関西式は左)
- お内裏様の隣にお雛様を飾る。扇はセットしてから持たせると楽。
- お内裏様とお雛様の間に三宝+花を指した花瓶を置く。
- お内裏様とお雛様の前に台座に乗せた菱餅を置く。
- 向かって左に橘、右に桜を置く。
2段飾りの飾り方
- 雛壇をセットする。
- 最上段に屏風→人形用の台座→台座の左右にぼんぼりを置く
- お内裏様に烏帽子等の小物類をセットして飾る(関東式は右、関西式は左)
- お内裏様の隣にお雛様を飾る。扇はセットしてから持たせると楽。
- お内裏様とお雛様の間に三宝+花を指した瓶を置く。
- お内裏様とお雛様の前に台座に乗せた菱餅を置く。
- 三人官女がいる場合は、2段目に置く。並べる順番は、向かって右から、「眉毛あり口閉じ(長柄杓担当)→座り(盃を乗せた三宝担当)→眉毛あり口開き(ポットにも見える加えの銚子担当)
- お道具類がある時はこれを2段目に置く。並べる順番は、向かって左からタンス→挟み箱→長持→鏡台→針箱→火鉢→茶道具→御籠→重箱→御所車になります。道具類のセットは必ず全部入っている訳ではないので、有る物を順番に並べましょう。
- 向かって左に橘、右に桜を置く。
3段飾りの飾り方
- 雛壇をセットする。
- 最上段に屏風→人形用の台座→台座の左右にぼんぼりを置く
- お内裏様に烏帽子等の小物類をセットして飾る(関東式は右、関西式は左)
- お内裏様の隣にお雛様を飾る。扇はセットしてから持たせると楽。
- お内裏様とお雛様の間に三宝+花を指した瓶を置く。お内裏様とお雛様の前に台座に乗せた菱餅を置く。
- 2段目に三人官女を置く。並べる順番は、向かって右から、「眉毛あり口閉じ(長柄杓担当)→座り(盃を乗せた三宝担当)→眉毛あり口開き(ポットにも見える加えの銚子担当)。間に台座に乗せた紅白餅を置く。
- 3段目にお道具類、橘、桜を置く。並べる順番は、向かって左から橘→タンス→挟み箱→長持→鏡台→針箱→火鉢→茶道具→御籠→重箱→御所車→桜になります。道具類のセットは必ず全部入っている訳ではないので、有る物を順番に並べましょう。
4段飾りの飾り方
- 雛壇をセットする。
- 最上段に屏風→人形用の台座→台座の左右にぼんぼりを置く
- お内裏様に烏帽子等の小物類をセットして飾る(関東式は右、関西式は左)
- お内裏様の隣にお雛様を飾る。扇はセットしてから持たせると楽。
- お内裏様とお雛様の間に三宝+花を指した瓶を置く。お内裏様とお雛様の前に台座に乗せた菱餅を置く。
- 2段目に三人官女を置く。並べる順番は、向かって右から、「眉毛あり口閉じ(長柄杓担当)→座り(盃を乗せた三宝担当)→眉毛あり口開き(ポットにも見える加えの銚子担当)。間に台座に乗せた紅白餅を置く。
- 3段目に5人囃子を置く。置き方は向かって左から、太鼓(たいこ)→大鼓(おおかわ)→小鼓(こかわ)→笛→歌手です。
- 4段目にお道具類、橘、桜を置く。並べる順番は、向かって左から橘→タンス→挟み箱→長持→鏡台→針箱→火鉢→茶道具→御籠→重箱→御所車→桜になります。道具類のセットは必ず全部入っている訳ではないので、有る物を順番に並べましょう。
5段飾り お道具有りの場合
- 雛壇をセットする。
- 最上段に屏風→人形用の台座→台座の左右にぼんぼりを置く
- お内裏様に烏帽子等の小物類をセットして飾る(関東式は右、関西式は左)
- お内裏様の隣にお雛様を飾る。扇はセットしてから持たせると楽。
- お内裏様とお雛様の間に三宝+花を指した瓶を置く。お内裏様とお雛様の前に台座に乗せた菱餅を置く。
- 2段目に三人官女を置く。並べる順番は、向かって右から、「眉毛あり口閉じ(長柄杓担当)→座り(盃を乗せた三宝担当)→眉毛あり口開き(ポットにも見える加えの銚子担当)。間に台座に乗せた紅白餅を置く。
- 3段目に向かって左から、右大臣→ 五人囃子の太鼓(たいこ)→大鼓(おおかわ)→小鼓(こかわ)→笛→歌手です。
- 随身(ずいしん)とも呼ばれる右大臣と左大臣に道具類をセットする。老人が左大臣、背中に矢を指し手に矢を持たせる。若者が右大臣、弓矢と大刀を持たせる。
- 仕丁に道具類をセットする。怒り顔→大傘かホウキ。泣き顔→沓台(くつだい)かチリトリ。笑い顔→立て傘か熊手。
- 4段目に向かって左から右大臣→仕丁(じちょう)の怒り顔→泣き顔→笑い顔→左大臣の順番で置く。
- 5段目にお道具類、橘、桜を置く。並べる順番は、向かって左から橘→タンス→挟み箱→長持→鏡台→針箱→火鉢→茶道具→御籠→重箱→御所車→桜になります。道具類のセットは必ず全部入っている訳ではないので、有る物を順番に並べましょう。
お道具無しの場合は、4段目に、向かって左から右大臣→御膳→菱餅→左大臣。
5段目に、向かって左から橘→仕丁怒り顔→泣き顔→笑い顔→桜、となります。
まとめ
読みながら準備をするのを前提に雛人形の並べ方をご紹介しましたが、いがかだったでしょうか?
本当に少しでも考える手間を省けるように作ってみましたが、皆様のお役に立てれば幸いです。