潮干狩りシーズンとなりましたので、愛知県の潮干狩り場に関してご紹介をしたいのですが、突然残念な話からしなければなりません。
知っている人は知っている話ですが、実は昨年の2017年より、愛知県では前年の台風被害とアサリの天敵であるツメタガイの食害により、今まで愛知県の潮干狩りを支えていたアサリの生育が悪くなってしまい、潮干狩りの開催を中止する所が多数発生したのです。
しかし、そんな中でもいつ中止になるか解らない中でも頑張って潮干狩りを開催した所も有りました。
管理潮干狩り場と言うと、よそから仕入れて来たアサリを撒いて潮干狩りの場所を作っているんだろうと思いますが、そんな事はなかった愛知県、本当に天然物だけだった愛知県の一刻も早い潮干狩りの再開を願うと共に、2017年の情報を元に、愛知県の潮干狩り場をご紹介します。
2017年営業をしていた愛知県の潮干狩り場
では、2018年も営業をしていると言う保証はどこにも有りませんが、2017年に営業をしていた潮干狩り場をご紹介します。
- 西尾市方面→吉田海岸、梶島、西幡豆(にしはず)鳥羽海岸、東幡豆海岸・前島
- 蒲郡市方面→蒲郡竹島海岸、三浦大島海岸、前ノ尻海岸、松島海岸、朝日裏海岸、水神海岸、三谷温泉海岸
- 知多群方面→矢梨潮干狩り場、北部、北方、山田海岸、乙方海岸、鳶ケ崎大井潮干狩り場
- 常滑市方面→樽水、阿野、古野
- 田原市方面→白谷浅海干潟、小中山地区海岸
- 知多市方面→新舞子
一見すると、すごくたくさんの潮干狩り場があるように見えますが、実はアサリの生育のために開催を見送った地域もあり、2017年にやったから2018年もできるとは限らないのです。
普通でしたら、2017年の情報を元に問い合わせ先等をご紹介したい所なのですが、この記事を書いている2018年2月現時点では、まだ各漁業組合も開催を発表していない状態なのです。
2018年の愛知県に限ってはそれが出来ない状態なので、愛知県で潮干狩りに行く予定の方は、安定してアサリが供給されるようになるまでの間、必ず今年はやるか?と言う事を調べてから計画を練って下さい。
一応、2017年の情報を元に目安を見ると、3月の後半から愛知県の潮干狩りシーズンは始まるようなので、ぎりぎりまで開催するかどうかが不明。と言うことも考慮し、ギリギリになってから再度調べて見ると良いでしょう。
憎っくきツメタガイは食べられるのだ!
ところで、アサリの天敵というツメタガイ、これはどう言う貝類なのでしょうか?
見た目そのままに巻貝なのですが、肉食の貝でして殻より大きな体を持ち、広がると殻より大きな軟体が出てくると言う状態になれる生物です。
最も有名なのは卵の塊で、砂に埋まっているとツボが埋まっているように見えるため「砂茶壺」と呼ばれています。
アサリを始めとした二枚貝全般を食べ、潮干狩り場に被害を与えたのは今に始まった事ではないそうで、大量発生した際には全滅させた事も有るそうです。
しかし、実はこのツメタガイ、食べれるのです。
身が硬く歯ざわりが悪いので食べる地域はそんなにないそうですが、愛知県の知多半島では「うんね」と呼び塩もみにして刺身で頂くそうです。
そして、三重県では「ばんちょう」と呼び甘辛煮にして頂く文化が有るとか。
実際、ネット上ではこれをエスカルゴに見立てて食べようと言う提案が多数行われております。
調べて見た所、下ゆでをしてサザエの要領で身を抜くと内臓ごと取れます。
この肉の部分だけを砂と一緒に取り除き、薄切りにして頂くそうです。
何事もないとツメタガイはびろーんと伸びてめちゃくちゃ気持ち悪い状態になりますが、ショックを与えると縮こまってただの巻貝になるので、安心して下ゆでをして下さい。
まとめ
誠に残念な状態となっていますが、愛知県の潮干狩り場の現状についてご紹介させて頂きましたが、いかがだったでしょうか?
余談になりますが、このツメタガイ、エスカルゴに似ていると言う理由からエスカルゴ風にして食べた所、エスカルゴよりも美味しいと言う情報が有ります。
その見た目から嫌われる事必須のツメタガイですが、アサリのいる所には結構いるそうなので、潮干狩りの際には物は試しだと思って捕獲して食べてみて下さい。
もちろん、アサリとは網は別で保管しましょうね。