街にクリスマスソングが流れてきましたね。
何気なく聴いているクリスマスソングですが、実は歌詞に大切な意味が込められたクリスマスソングがあるって知ってましたか?
今回は、ごくごく一般的でどこでも普通に流れているクリスマスソングの中から、特に歌詞や由来に意味があるクリスマスソングを2曲ご紹介します。
特に歌詞や由来に意味のあるクリスマスソング2選
特に歌詞や由来に意味のあるクリスマスソングとは、教会で歌われている賛美歌発祥のクリスマスソングです。
中でも重要な意味が込められているのが「牧人ひつじを」と「諸人こぞりて」になります。
ただこの賛美歌系のクリスマスソング、普通に聴いていても「いまいち意味が分からない」の代表のようなものです。
「日本語訳の歌詞が明治時代の頃のまま」と言う理由から、日本語訳されている歌詞を読んでも全然意味が分かりません。
さらに、「細かい用語やニュアンスが聖書を読んだ人じゃないと理解出来ない」というところもあるため、キリスト教徒かキリスト教研究者じゃないと理解不能な状態になっているのです。
せっかくの機会ですから、次から「牧人ひつじ」と「諸人こぞりて」の歌詞の細かい意味をしっかり解説していきますので見ていってくださいね。
クリスマスソング歌詞の意味~牧人ひつじを
賛美歌系クリスマスソングの定番の1つである「牧人ひつじを」です。(↑↑動画の歌…心地良いですね~)
こちらの歌詞は、キリスト教の聖書として有名な「新約聖書」に書かれているイエスキリストの誕生のシーンがネタ元になっています。
下の参考資料が、そのネタ元になった「ルカの福音書」と「マタイの福音書」の詳細です。
「聖書としては」とても分かりやすい書き方になっているので、これを読むとすぐ分かる人もいます。
この「牧人ひつじ」は、タイトルと歌詞の上半分が「ルカの福音書」から引用されていて、羊飼いが天使のお告げで生まれたばかりのイエスのところに行き、「この子は救世主になります」と告げるシーン。
さらに、下半分が「マタイの福音書」から引用されており、東の星占い師集団が、星のお告げに従って贈り物を持ってイエスを拝みに来た。という内容になっています。
ざっくりまとめて言うと「牧人ひつじ」は、「イエスが生まれた時のお話をまとめて歌にしてみました」という意味を持つクリスマスソングになる訳です。
クリスマスソング歌詞の意味~諸人こぞりて
大体の詳細は動画下のリンクに載っているのですが、こちらは17世紀に作られた讃美歌になります。
歌詞のネタはないのですが、メロディーが「メサイヤ」というイエスキリストの生涯を描いた曲の合唱曲をアレンジしたものになります。
歌詞の意味をすごーくざっくり言うと、「イエス様生まれてくれてありがとう」という意味になります。
繰り返しでしかない「主は来ませり」を除いて現代語訳すると以下のようになります。
悪魔の住処を打ち砕き、騙されていた人々を解放するために来ました。
この世の暗闇を照らして下さい。
永遠と続く光の救い主が来ました。
しぼんだ心に花を咲かせ、恵の水を置く救いの主が来ました。
平和の象徴たる御子を迎え
救いの主と誉めたたえましょう」
ちなみに繰り返しの「主は来ませり」は「救いの主が来ました」という意味の言葉です。
まとめ
クリスマスソングの歌詞の意味をまとめるとこのようになります。
- クリスマスソングの中でも讃美歌系が歌詞に意味がある。
- 「牧人ひつじ」はイエスが生まれた時の話をまとめた歌詞
- 「諸人こぞりて」の歌詞の意味は「イエス様生まれて来てくれてありがとう」
クリスマスソングの中でも特に意味のある「牧人ひつじ」と「諸人こぞりて」について歌詞の意味を紹介させて頂きましたが、いかがだったでしょうか?
え?「あなたこんな事を知っているということはキリスト教徒か?」ですって?
うーん残念、私は「文化としてのキリスト教」を調べるために聖書を読んだ経験があるだけで、旧約聖書の「出エジプト記」は神様のヤラセだ。って理解出来るだけの人間です。