紅葉の美しい時期になりましたね。
紅葉で色づく山と言うのは、遠くから見ると赤からオレンジにかかるグラデーションがとても美しく、これぞ自然が生み出した絵画。と言う気分にさせます。
しかし、さくら前線程有名ではない物の、紅葉にも、紅葉前線と言うのが有ると言う事をご存知でしょうか?
今回は、この件に関して話をしてい見たいと思います。
この記事の目次
そもそも紅葉前線って何?
紅葉前線と言うのは、さくら前線同様、樹木の紅葉具合を前線に例えて示したものです。
もみじ前線と呼ばれる時も有ります。
概ね、10月初旬頃、北海道の大雪山周辺から始まり、12月の初旬に鹿児島県に到達して終わります。
沖縄に到着しないのは、樹木の葉が色づくための条件が、沖縄では満たせないから。
樹木が紅葉する条件と言うのは、日が短くなる。朝の最低気温が8度前後より低い日が何度か続く。と言うのが有るのですが、沖縄は冬でも最低気温が10度より下回る事がなく、紅葉が存在しないのです。
何故紅葉は北から来るのか?
動画などで、過去の紅葉前線の動きを見ると解ると思いますが、北から南へと紅葉前線は移動しています。
これは、山間部と平野部でそれぞれ気温が違う為、この気温差のせいで樹木が紅葉するスピードが違ってくるから。なのです。
地域によって、紅葉するスピードが違う。とも言えます。
例えば、静岡県は熱海市に有る熱海梅園では、日本一遅い紅葉が楽しめると有名です。
熱海は温暖な天候で、元々紅葉がしづらい、紅葉しても、色づく早さが非常に遅い地域なのです。
特に、熱海梅園の中には小川が有り、夜になると気温が一気に下がる為、熱海全体の温暖な気温と、小川の寒さの気温差の影響が有り、紅葉がゆっくりと進むのです。
そのため、熱海では12月中旬まで紅葉が楽しめると評判になっているのです。
紅葉前線以外にも有る、紅葉にまつわる気象用語
気象庁では、紅葉前線以外にも、各地域の気象台エリアに標準木を定め、その木の葉が8割り程紅葉した最初の日を、紅葉日と呼んでいます。
また、標準木が8割程散った日を落葉日と定めています。
この情報はインターネット等で配信されています。
今から紅葉見物に行こうとする時、これをチェックしていると、折角行ったのに全部散っていた。まだ紅葉していなかった。と言う事態を避ける事が出来るようになります。
今からでも間に合う!関東紅葉の名所一覧
東京都
- 日比谷公園(千代田区) 見頃→11月下旬〜12月上旬
- 高尾山(八王子市) 見頃→11月中旬〜11月下旬
- 北の丸公園(千代田区) 見頃→11月下旬〜12がつ上旬
埼玉県
- 中津峡(秩父市) 見頃→10月下旬〜11月中旬
- 黒山三滝(入間郡) 見頃→11月下旬〜12月上旬
- 熊谷スポーツ文化公園(熊谷市) 見頃→11月下旬〜12月上旬
千葉県
- 青葉の森公園(中央区) 見頃→10月下旬〜12月
- 本土寺(松戸市) 見頃→11月下旬〜12月上旬
- 21世紀の森と広場(松戸市) 見頃→11月中旬〜12月中旬
茨城県
- 花貫渓谷(高萩市)見頃→11月中旬〜11月下旬
- 袋田の滝(久慈郡大子町) 見頃→11月上旬〜11月中旬
- 筑波山(つくば市) 見頃→11月下旬
栃木県
- 蓬莱山(佐野市) 見頃→11月中旬〜11月下旬
- 栃木県中央公園(宇都宮市) 見頃→11月上旬〜12月上旬
- 大平山県立自然公園謙信平(栃木市) 見頃→11月下旬〜12月上旬
群馬県
- 妙義山(藤岡市) 見頃→10月中旬〜11月中旬
- 桜山公園(藤岡市) 見頃→11月中旬〜下旬
- 水澤観音(渋川市) 見頃→10月中旬〜11月中旬
神奈川県
- 東慶寺(鎌倉市) 見頃→11月下旬〜12月下旬
- 大山寺(伊勢原市) 見頃→11月中旬〜下旬
- 三渓園(横浜市) 見頃→11月中旬〜12月上旬
いかがだったでしょうか?
今年は、例年よりも紅葉前線は遅いような気がしない訳では有りませんが、それは、遅くまで紅葉が楽しめる。と言う事になります。
毎年の事では有りますが、今年も秋の今だけしか楽しめない行楽を楽しみに行きましょう。